- ぢ
- ぢ「ち」の濁音の仮名。 現代共通語では「じ」と発音上の区別はなく, 硬口蓋破擦音(または硬口蓋摩擦音)の有声子音と前舌の狭母音とから成る音節。 現代仮名遣いでは, この音節の仮名として, 一般には「じ」が用いられるが, 二語の連合による連濁(「はなぢ(鼻血)」「みぢか(身近)」など)と一語中の同音の連呼(「ちぢみ(縮)」「ちぢれる(縮れる)」など)の場合には「ぢ」を用いる。〔「ぢ」は, 清音「ち」に対する濁音の仮名として, 中世末期までは「じ」とは別々の音を表していたが, 江戸時代に入り, 両者の発音上の区別は失われた。 もっとも, 方言には, 現在でも「じ」「ぢ」を区別する地方がある〕
Japanese explanatory dictionaries. 2013.